肉の手帖
ホワイトソースが決め手! ハンバーググラタンの作り方

パーティー料理のおすすめといえばグラタンです。事前に仕込んでおいて、パーティーが始まる前にオーブンで焼くだけなので、たくさんの来客の中でも慌てなくてすむ料理でもあります。それなのに、アツアツのグラタンを食卓に出せば、それだけで豪華な雰囲気になるので、メイン料理としても十分活躍してくれます。子供から大人まで誰もが好きなメニューなので、どんな年齢層のパーティーにも活躍してくれそうです。
その中でも、ハンバーググラタンとなれば、そのボリュームからこれ1品でも十分にメインになる優れもの。しっかりしたメインがあれば、サイドディッシュをたくさん作らなくて済むので、パーティー初心者にもおすすめです。
今回ご紹介するのはホワイトソースのハンバーググラタンです。ホワイトソースの白い色はパーティーの食卓には映えるはず。野菜もたくさん添えてカラフルなハンバーググラタンにしましょう。それでは、さっそくご紹介します。
ホワイトソースが決め手! ハンバーググラタンのレシピ
材料(4人前)
材料 | 分量 |
ハンバーグ | 4つ |
さやいんげん | 1袋 |
にんじん | 1本 |
じゃがいも | 2個 |
ピザ用チーズ | 100g |
パン粉 | 100g |
ホワイトソース
材料 | 分量 |
バター | 50g |
薄力粉 | 50g |
牛乳 | 500ml |
塩 | 小さじ2 |
こしょう | 1つまみ |
ナツメグ | 3ふり |
作り方
まずホワイトソースを作ります。今回のハンバーググラタンで一番のポイントとなるのはホワイトソースです。ちょっとしたことでダマになりやすく失敗しやすいので、丁寧に説明していきます。基本に忠実にきちんと作っていきましょう。
ホワイトソースの作り方
1)薄力粉は事前に1度ふるっておきます。ふるっておくとダマになりにくくなります。
2)フライパンにバターを入れます。それから弱火にかけてゆっくりバターを溶かします。ホワイトソースを作るときの火加減は常に弱火です。強火だと溶けたバターが焦げて失敗します。
3)バターが溶け切らないうちにふるった薄力粉をフライパンに入れます。素早くヘラでよく混ぜながら炒めていきます。ゆっくりゆっくり作っていくつもりで丁寧に混ぜていきましょう。
4)バターと薄力粉を合わせた時の変化としては、まずは「もったり」とした感じになります。
5)さらに2分ほど混ぜながら加熱していくと、「なめらか」なクリーム状に変化します。ちょうどヘラですくいあげると生地が一本の筋になって落ちていくぐらいのなめらかさです。
6)ですが、ここで終わらせると、出来上がりの味わいとしては粉っぽく感じます。そこで、さらに5分ぐらい加熱します。じっくり弱火で丁寧に火をかけていくことで、粉っぽさのないおいしいホワイトソースになります。
7)生地の表面が沸騰して、ふつふつと小さな気泡が出てきた時が出来上がりのサインです。全体的に白っぽくなり、なめらかでさらさらとしたクリームの仕上がりになります。生地の表面に気泡が出てくるまで丁寧に混ぜ続けましょう。このサインが出たら、次はすぐに火を止めます。このまま加熱し続けると今度は焦げてきます。
8)次に牛乳を入れて生地を伸ばしていきます。
9)ホワイトソースの生地の入ったフライパンを、そのままぬれタオルの上に置いて粗熱を取ります。
10)その間に牛乳を鍋で加熱します。この時、弱火で加熱して牛乳に膜が張らないように気を付けましょう。
11)牛乳が温まったら、フライパンを再び弱火にかけ、そこに温まった牛乳を少しずつ投入します。泡だて器でしっかり混ぜながら、少しずつ生地を伸ばしていきます。
【ここがコツ!】
生地に牛乳を合わせるときが一番ダマになりやすいところでもあります。生地と牛乳に温度差があるとダマになりにくいので、牛乳を加熱し、生地を冷やします。
よくある手順に、熱くなっている生地に冷たい牛乳を入れる方法もあるのですが、こちらの方法だと牛乳の量の方が多く、牛乳が温かくなるまでに時間がかかり、その前に生地が焦げ付いてしまうという失敗をしやすくなります。
そこで、今回は少し手間ですが、確実に失敗しないように、牛乳を加熱し、生地を冷やすという方法を取ります。
12)泡だて器で生地を伸ばしては牛乳を入れ、泡だて器で生地を伸ばしては牛乳を入れということを繰り返し、材料分の牛乳をすべて使い終わるまで繰り返していきます。生地は緩くなったり硬くなったりしますが、気にせず泡立てていきましょう。
13)完成は泡だて器を持ち上げると生地が一筋の液体になるぐらいのとろみ加減のところです。このとろみ加減になれば火を止めて、塩コショウを入れて味を整えます。
【ここがコツ!】
全部牛乳を入れたときは、とろみもなくさらさらな状態ですが、10分ぐらい根気よく加熱していくと、徐々にとろみがついてきます。とろみがつくと早いので、混ぜながら少し抵抗を感じるようになったぐらいから気を付けておきましょう。
ホワイトソース作りのポイント
おいしいホワイトソースを作る材料の比率は、バターと薄力粉がそれぞれ1に対して、牛乳が10になるようにします。今回は4人分なのでバター:薄力粉:牛乳=50ℊ:50ℊ:500mlの1:1:10にしています。4人分でおおよそこれぐらいが目安です。
ですが、ホワイトソースは作るのが手間なので、作るときに一度に作っておくのも便利です。冷蔵庫で2週間保存できます。ホワイトソースをたくさん作った時は、牛乳パックに入れて冷凍させておけば、必要な量だけ切り出して使うことができおすすめです。
材料の準備
1)野菜を切ります。まず、にんじんはピーラーで皮を剝いて、0.5cmぐらいの薄さに切ります。
2)じゃがいもは皮をピーラーで剝いて、5cmぐらいの薄さに切ります。大きい時はさらに半分に切ってもいいでしょう。
【ここがコツ!】
にんじんやじゃがいもに土がついているときは、たわしでこすり落とします。じゃがいもの芽は毒素を含んでいるので、包丁の角を使ってひとつずつきちんと取り除きましょう。
3)さやいんげんは筋を取ります。先端をぽきっと折り、筋がついてきたらそのまま筋を取ります。両端ともにやってみて、筋がついてきたらそのままゆっくりと引っ張って取りましょう。それから、食べやすい大きさに切っておきます。
【ここがコツ!】
最近のさやいんげんは筋がないものも多くあります。少しやってみて、筋がないようならそのまま両端だけを部分だけを落として使うことができます。今回のさやいんげんは筋がなかったので、そのまま包丁で両端を切りました。
ハンバーグの焼き方
1)フライパンを加熱し、油を敷いてハンバーグを焼いていきます。ハンバーグから出た油はまめにキッチンペーパーで吸い取っていきましょう。
【ここがコツ!】
ハンバーグは一度フライパンで焼いた方が焼き色がついて香ばしく感じられます。
2)耐熱容器にハンバーグと切った野菜を並べます。
3)上からホワイトソースをたっぷりとかけ、さらにピザ用チーズをパン粉をふりかけます。
4)230度のオーブンできれいな焼き色がつくまで15分ほど焼きます。
【ここがコツ!】
オーブンによってもきれいに焼ける時間が違ってきます。焼き色を目安に焼き色が薄いようでしたら、焼き時間を延長して調整しましょう。焦げ目がついたら完成です。
ホワイトソースのハンバーググラタンはメインになるお料理なので、これにパンやスープ、サラダをつけるだけで豪華なメニューになります。今回は野菜にじゃがいも、にんじん、さやいんげんを入れましたが、かぼちゃやブロッコリー、ベビーコーンなどもいいでしょう。水分があまり出ないもので味の協調しすぎないものがおすすめです。根菜類は火が通りにくいので、やや薄めに切るのがポイントです。
また、子供用には中にお餅を入れれば、炭水化物もしっかり摂れるのでグラタンひとつでしっかりした食事することもできます。
是非、パーティーの際には作ってみてくださいね。