肉の手帖
野菜たっぷり! アボカドハンバーグの作り方
今回はお肉屋さんで売っているハンバーグを使ったアボカドハンバーグの作り方をご紹介します。アボカドは果肉に豊富な脂肪分を含むため「森のバター」や「バターフルーツ」とも呼ばれ、栄養価の高い果実です。そんなアボカドを使って和風照り焼き味のさっぱりとした野菜たっぷりのアボカドハンバーグを作っていきます。簡単に作れるのに、見た目が豪華に感じられるので、華やかな食卓になりますよ。
野菜たっぷり! アボカドハンバーグのレシピ
材料(4人前)
材料 | 分量 |
ハンバーグ | 4つ |
玉ねぎ | 1個 |
トマト | 1個 |
アボカド | 2つ |
ブロッコリー | 1個 |
サラダ油 | 40g |
マヨネーズ | 5g |
ベビーリーフ | 1袋 |
てりやきソース
材料 | 分量 |
みりん | 小さじ4 |
醤油 | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ2 |
水 | 小さじ4 |
和風だしの素 | 小さじ1/2 |
片栗粉 | 小さじ1 |
作り方
1)トマトはヘタと平行に5ミリぐらいの輪切りにします。断面をきれいに見せるためになるべく真ん中あたりの大きな断面のものを使います。
【ここがコツ!】
トマトは柔らかく、崩れやすいため、上から包丁を押さえるようにして切ると崩れてしまいます。包丁の角の部分を使って切っていくようにしましょう。トマトの皮に包丁の角で切れ目を入れれば、そこからスッと切ることができます。なるべく固めの完熟していないトマトを選ぶ方がいいでしょう。
2)ブロッコリーを切ります。ブロッコリーはつぼみの部分を一口大に切り取っていきます。塩水で洗って汚れを落としてから、沸騰したお湯でゆでます。
お湯の中に塩を入れておくと、きれいな緑色に発色します。沸騰したお湯で約8分茹でてから、ザルに取り水切りします。
【ここがコツ!】
ブロッコリーはぶつぶつした部分と茎の部分に分かれています。ぶつぶつした部分はつぼみの部分となっていて、ブロッコリーは主にこの花の咲くつぼみの部分を食べます。もちろん、茎も食べられますが、蕾の部分に比べて硬めであり、見た目も華やかではないため、茹でてから薄く切っておき、ミンチの中に混ぜてしまったり、炒め物をするときに使ってしまったりするといいでしょう。ザルに取ったブロッコリーは絞らずそのままにしておきます。絞ると蕾が取れたり形が悪くなったりします。
3)玉ねぎを切ります。玉ねぎは皮をむき、根に平行に7ミリぐらいの厚さに輪切りにします。輪切りにした玉ねぎを両面焼き色がつくように焼きます。フライパンに油を敷いて、両面を焼いていきます。焼いたらフライパンから取り出しておきます。
【ここがコツ!】
焼くときにバラバラになりやすいので爪楊枝で止めておくと良いです。薄い輪切りにした場合、火の通りはいいものの、柔らかくなってしまい、うまく輪切りの形を保てません。7ミリぐらいの厚さがあれば、爪楊枝も止まりやすく、きちんと輪切りの形のまま焼けます。
4)アボカドを切ります。アボカドは真ん中に大きなタネがあるので、タネに沿って縦に包丁で切り目を入れます。一周切れ目を入れられたら、瓶のふたを開けるようにひねって片方を種から外します。
残り半分もタネから外すため、タネに包丁のお尻の角の部分を突き刺して、そのまま瓶のふたを開けるようにひねります。すると、アボカドからスルっとタネを取ることができます。タネを取ったアボカドの皮は手で丁寧に剝いていきます。アボカドの果実は柔らかいので少し指に力が入っただけでも形が壊れます。アボカドの形を壊さないように剝いていきましょう。きれいに剝いたアボカドは薄くスライスします。
【ここがコツ!】
アボカドは色が黒いものの方が食べごろです。ところどころ青いものが残っているアボカドを買ったら、そのまま置いておくと追熟するので、追熟させてから使うようにしましょう。ヘタを押すと柔らかく凹むようになれば、完熟している証拠です。お店で売っているアボカドはいつも食べごろの完熟したものばかりではないため、早めに買っておくのもおすすめです。
硬いアボカドはおいしくないだけでなく、タネからうまく外せません。皮をむいてしまってから硬いことに気づいたら、半分に切った状態で断面を下にして、そのまま電子レンジ600Wで1分ほど加熱します。そうすると、機械的に追熟させることができます。ですが、やや味が落ちるともいわれているので、すでに切ってしまったときなどの場合に限り使ってみましょう。
アボカドは一度切るとすぐに変色します。変色を止めるために、切ったあとはレモン水にくぐらせるのがおすすめです。レモン水がない時は、塩水でも色止めできます。
5)ハンバーグを焼きます。
ハンバーグは事前に冷蔵庫で解凍しておきます。フライパンにサラダ油を入れ、ハンバーグを焼きます。中火で約2分焼き、片面に焦げ色がついたら、ひっくり返します。そのあとは蓋をして弱火で8分蒸し焼きにしていきます。
綺麗に焼けたら、一度フライパンから上げてフライパンに残った肉汁でてりやきソースを作ります。みりん、醤油、砂糖、水、和風だしの素を手早く混ぜ入れます。最後に片栗粉を入れてかき混ぜます。とろみが出たらてりやきソースは完成なので、再び焼きあがったハンバーグをその上に入れてソースに絡めます。
【ここがコツ!】
てりやきソースは焦げやすいため、手早く作るようにしましょう。ハンバーグも手早く絡めないと焦げてしまうので、気を付けましょう。
6)出来たハンバーグをお皿に盛りつけていきます。お皿の端にハンバーグを乗せて、その上にトマト、玉ねぎを順に重ねていきます。そして、マヨネーズを塗り、その上にさらにアボカドを重ねていきます。
【ここがコツ!】
玉ねぎを乗せた時につまようじは抜いておきましょう。抜いておかないと、食べにくくなります。
7)最後にアボカドをずらして重ねていきます。
【ここがコツ!】
マヨネーズとアボカドの順は逆でもかまいません。マヨネーズは具材と具材をくっつける役割も果たすので、アボカドの形を見て、乗せにくいと思ったら先に塗り、接着剤の役割にするのもいいでしょう。また、下にマヨネーズを塗ることでアボカドの緑が映えるということもいえます。全体の食材のバランスを見てどちらを先にするのかを決めたらいいでしょう。
8)ベビーリーフとブロッコリーを飾ります。
ベビーリーフは事前に水洗いして、ザルに取っておきましょう。アボカドハンバーグを囲むようにベビーリーフをお皿に散らせます。レーンのようにするとおしゃれです。また、お皿の手前にブロッコリーを添えると、重心が前になりバランスよく見えます。
【ここがコツ!】
残ったトマトをダイスの形に切って散らしても彩りきれいでおすすめです。
綺麗に飾れたら完成です。
綺麗に見せるためには、お皿の白の部分=余白を出すことが大事です。また、ハンバーグを真ん中に持ってきて周りをベビーリーフでレーンを作るように囲む盛り付けもきれいに見えます。
アボカドハンバーグは盛り付けるアボカドやトマト、玉ねぎの形を崩さないようにすれば大きな失敗もないメニューです。是非おうちで試してみてくださいね。