肉の手帖
とっておきのハンバーグアレンジ。ハンバーグさえあれば、特別な日のメイン料理も簡単に作れます!
子どもも大人も大好きなハンバーグ。家庭料理としても定番の一品ですが、その分どうしても見た目や味わいがマンネリになってしまいがち。
時には、「いつものハンバーグ」にひと手間加えて、記念日のメインディッシュやとっておきのおもてなし料理に変身させてみませんか?
今回は、簡単に作れて食卓に映える2種類のハンバーグアレンジをご紹介します。
レストランみたい!と歓声があがる<ハンバーグのパイ包み焼き>
サクサク香ばしく焼き上がったパイにナイフをいれると、中には肉汁たっぷりのハンバーグが。市販の冷凍パイシートを使えばとても簡単におしゃれな一皿が作れます。
材料
<ハンバーグ用>
ハンバーグ | 1人に1個 | 自家製でも既製品でも可。 |
冷凍パイシート | ハンバーグ1個に付き2枚 | 「料理用」または「料理にも使える」と記載のあるものを選んでください。製菓用のものは砂糖が多く使われていて料理に使うと甘すぎることがあります。 |
溶けるタイプのチーズ | 適宜 | 使わなくてもOK。 |
卵黄 | 1個分 | 溶きほぐし、水小さじ2を少しずつ加えてよく混ぜ「卵液」を作る |
<ソース用>
とんかつソース | 大さじ3 | |
ケチャップ | 大さじ3 | |
赤ワイン | 大さじ2 あるいはブランデー小さじ2 |
アルコールを使いたくない場合は、水大さじ2でもOK。 |
付け合わせ野菜 | 適宜 |
作り方
1)冷凍パイシートは冷蔵庫で解凍します。
写真の製品のように、ピケしてある(空気抜きの穴が空いている)ものはそのまま使えますが、空いていない場合は、フォークなどを使って穴を開けておきます。
2)ハンバーグを焼きます。
この時、外側は焦げ目がつくまでしっかり焼き固めつつ、中心部は8~9割程度の火の通り具合にしておくとよりジューシーに仕上がりますが、見極めが難しければ完全に火を通してしまっても大丈夫です。
ハンバーグを作るコツ、焼きコツは、以下の記事も併せてご覧ください。
【ここがコツ!】
・今回のアレンジの場合、ハンバーグはある程度厚みがある方が見栄えがします(下の写真くらい)
・市販の生ハンバーグを使う場合も、あまり厚みがないようなら成形しなおしてもよいでしょう。
3)焼き上げたハンバーグの粗熱をとり、パイシートにのせます。
好みで、ハンバーグの上に溶けるタイプのチーズをのせます。
【ここがコツ!】
・ハンバーグが熱すぎるとパイシートが溶けてしまうので人肌程度まで冷まして使ってください。
・チーズは薄切りでもシュレッドタイプでもOK。ハンバーグを半分に切って間にはさんでもよいでしょう。
4)ハンバーグをのせたパイシートの端部分に卵液を塗り、上からもう一枚のパイシートをかぶせて、端をフォークの背で押さえて接着します。
上の写真では、パイシートの余った部分を切り取って、端に重ねてみました。
【ここがコツ!】
・パイシートを接着する糊の代わりに卵液を使いますが、断面に卵液がたれてしまう(パイシートの隙間から卵液が外に垂れてしまう)と焼いた時にきれいな層ができないので注意を。
5)断面にたれないように注意しながら、全体に卵液を塗り、200度のオーブンで20分~25分焼きます(※時間は焼き色を見て調整を)
6)皿に盛り付けて、ソースを添えます
ソースの作り方は、以下の記事をご覧ください(いろいろなソースをご紹介しています)
完成です!
ケーキ風のデコレーションもOK!<マッシュポテト&ハンバーグ>
マッシュポテトを使って、ハンバーグをデコレーションすると、いつもと全く違った雰囲気になります。
薄いハンバーグの間にマッシュポテトをはさんで重ねてからデコレーションしたり、小さく作ったハンバーグをオードブル風の盛り付けにしたり、楽しみ方もいろいろ。 マッシュポテトはじゃがいもから作ってもいいですが、フレークや粉末状のインスタントマッシュポテトを使えば手軽です。
材料
ハンバーグ | 1人に1個 | 自家製でも既成品でも可。 |
マッシュポテト | ハンバーグ1個につき50〜100g | |
ケチャップ | 適宜 | |
パセリ | 適宜 |
作り方
1)マッシュポテトを作ります。
インスタントマッシュポテトを使うなら、規定量の温めた牛乳を加えて混ぜ、少し多めのバターか生クリームを加えてなめらかなクリーム状に仕上げます。
できあがったマッシュポテトは乾燥しないようにラップをかけておきます。
【ここがコツ!】
・ハンバーグ自体の味が薄い場合は、マッシュポテトにやや強めに塩味をつけておきましょう。
・ゆでたじゃがいもをつぶしてマッシュポテトを作る時も、牛乳や生クリーム、バターを加えて柔らかめに仕上げます。絞り出しのデコレーションに使う場合は、裏ごしするかフードプロセッサーなどでしっかり混ぜてなめらかにしておくと使いやすいです。
2)ハンバーグを焼き上げ、マッシュポテトでデコレーションします。
*ホイップクリームのようなデコレーション
クリーム用の絞り袋にマッシュポテトを入れ、ハンバーグの表面に絞り出します。
マッシュポテトはクリームより粒子が粗いので、口金は複雑な形のものより、シンプルなものを使った方がきれいにデコレーションできます。
*花を描くデコレーション
マッシュポテトをハンバーグの表面に塗ってから、ケチャップを混ぜて色をつけたマッシュポテトを使って花を描き、パセリの葉を添えます。
ハンバーグが残ってしまった時のリメイクにもおすすめ
パイ包みやマッシュポテトのデコレーションは、作り置き冷凍しておいたハンバーグや市販のハンバーグを使って手軽にしゃれた一皿を作りたい時に役立つだけでなく、せっかく手作りしたハンバーグが残ってしまった時の翌日リメイクにもおすすめです。
パイを球形にしたり、模様をつけたり、マッシュポテトを使ってケーキ風にデコレーションしたりと、センスを生かして自由自在に楽しんでみてください。