肉の手帖
お家でおもてなし! チーズたっぷりのサルティンボッカのレシピ
今回ご紹介するのはサルティンボッカです。イタリア・ローマを代表する料理で、スイス南部、イタリア、スペイン、ギリシャのあたりでもよく知られています。
お肉に生ハムをのせ、オリーブオイルやバターで味付けした料理で、イタリア語で「口に飛び込む」を意味するように、短時間で簡単に作れます。味も見た目もよく、おもてなしの場でもメイン料理として使えるので、おすすめです。
今回は、日本でも簡単に手に入る材料で、手軽に作ってみたいと思います。
チーズたっぷりサルティンボッカのレシピ
材料(2人分)
材料 | 分量 |
牛薄切り肉 | 6枚 |
生ハム | 6枚 |
アスパラガス | 3本 |
カマンベールチーズ | 市販のホール2/3個 |
バジル(生セージの葉) | 12枚 |
マッシュルーム | 6個 |
じゃがいも | 2個 |
インゲン | 8本 |
薄力粉 | 大さじ1 |
ソース
材料 | 分量 |
玉ねぎ | 1個 |
白ワイン | 100ml |
バター | 20g |
チキンブイヨン | 3個 |
小麦粉 | 10g |
粉末バジル | 少々 |
オリーブオイル | 適宜 |
塩コショウ | 少々 |
作り方
1)鍋に水とじゃがいもを入れて、やわらかくなるまで15分ほど茹でます。茹でたら皮をむいて、ひとくち大に切ります。やわらかくなったかどうかは、竹串を刺して確認しましょう。すっと通ったらOKです。
2)いんげんを下処理します。筋を取ったら半分に切ります。鍋にお湯を沸かして、煮立ったら塩といんげんを入れて約2分加熱し、ザルに上げておきます。
【ここがコツ!】
- いんげんは筋を取ると食感がよくなります。筋がないものは、先を一度に切ってしまってもかまいません。
3)マッシュルームは0.5cmぐらいにスライスします。洗うと香りが飛んでしまい、水っぽい仕上がりになるので、そのまま使用しましょう。汚れが気になる場合は、濡れたティッシュで優しくふき取ります。傘が壊れやすいので、形がくずれにくいよう、軸の方から切るといいでしょう。
4)玉ねぎをみじん切りにして置いておきます。
【ここがコツ!】
- 縦に0.5センチぐらい切れ目を、横に0.5センチぐらい切れ目を入れて全体を切っていくと、やりやすいです。また事前に冷やしておくと、目が痛くなりにくいです。
5)アスパラガスはそれぞれ2等分にします。下の部分が堅いものは食感が悪いので、ピーラーで皮をむいて、硬い部分を取り除いておきましょう。また、ハカマは砂などの汚れがたまりやすいので、特に大きいものや硬いものは事前に切り取っておきましょう。
6)お湯を沸かして、その中に塩を一つまみ入れ、アスパラガスを2分ほど塩ゆでします。ゆでたら、ザルにあげて水分を切っておきます。
7)カマンベールチーズを、包んだセロハンの上から8等分にします。中のトロトロの部分は触らないように、外の部分をつかんで切りましょう。
8)牛肉を広げて、端に生ハム1枚、バジル2枚、アスパラ2本、カマンベールチーズを乗せて、端から巻いていきます。
9)牛肉の巻き終わりに薄力粉をふり、のり代わりにして止めます。その上から塩コショウを振りかけて味を整えます。
【ここがコツ!】
- サルティンボッカは仔牛肉を使うのが一般的ですが、普通の牛肉でも大丈夫です。うまく巻けない場合、牛肉を爪楊枝で止めてもOKです。
- 巻いている途中で両端の牛肉をたたみ入れ、中の具を包むように巻くのがコツです。牛肉に破れがある場合、生ハムをその部分にあててカバーしましょう。
- 本来は生セージの葉を使いますが、バジルの葉でもおいしく作れます。
10)フライパンにオリーブオイルを熱し、香りが立ってきたら、まずは付け合わせのマッシュルームを炒めます。色がきつね色に変わったら取り出しておきましょう。
11)次に牛肉を焼きます。両面に焼き目がついたらフライパンから取り出します。このとき、巻き終わったところから焼きましょう(ばらけるのを防げます)
12)お肉を焼いたフライパンをそのまま使って、ソースを作ります。まずみじん切りにした玉ねぎを炒め、あめ色になってきたらブイヨンを入れます。ブイヨンが崩れたら小麦粉を混ぜ合わせ、白ワインを入れてアルコールを飛ばします。
13)バターと粉末バジルを加えて、塩コショウで味を整えます。粉末セージを入れると、より本場の味に近づきます。なければ粉末バジルでも代用できます。
14)お肉を盛り付け、その上からソースをかけます。そして、じゃがいも、いんげん、マッシュルームを付け合わせます。
かなりボリュームのある料理なので、サルティンボッカをメインにスープやサラダを合わせるだけご馳走になる一品です。主食を合わせるなら、ごはんよりパンがおすすめです。